ひとつの場所で描かれる
前々から観てみたいと思ってた「さよならシリーズ」。新宿のホテル「アトラス」を舞台に、5組の男女の人生が交錯する1日を描いたストーリー。
こういったタイプの作品は、グランドホテル方式、または群像劇とも呼ばれたりする。
主人公である染谷将太は家族や恋人には、一流ホテルに勤務していると嘘をつきながら、しがないホテルの店長をやっている。
それが運命の悪戯とも言える日、妹は撮影、同棲中の恋人は営業で「アトラス」にやってくるのだ。
清掃アルバイト役の南果歩にとっては、旦那を殺し一緒に逃亡している恋人の時効日。そんな日に不倫の刑事カップルに正体がバレてしまう。
家出少女をナンパし、騙して堕とそうとしたが、少女の生い立ちに同情して好きになってしまうスカウトマン。
お互いに自分のカラダをお金に換えていた、出稼ぎ韓国人カップル。様々な人間模様がひとつの場所で描かれるのは、とても面白いものだ。